【S32使用構築】壁展"改"オーガゼクロム(最終201位/1915)
S32お疲れ様でした。
禁伝2体環境もラストスパートとなりましたが、今回ひとつの目安として最終レート1900をクリアできたため、記録を残します。
【コンセプト】
・壁下からの圧倒的火力・積み展開による制圧
・壁ゴチルによる詰ませ
【構築経緯】
見た目も性能も素敵な①「ゼクロム」は前回から引き続き採用。
《ゼクロムの良いところ》
・アホみたいな火力(積んだらメタモンでしか止められない)
・ダイマックスと相性抜群な耐久
・サポート次第で環境にいる大体の禁伝に勝てる
・電磁波無効
特に最後の「麻痺らない」点が素晴らしく、昨今の電磁波環境が続く限りは使っていきたいと思っています。
《ゼクロムの悪いところ》
・サイクル適正のなさ
・メインウェポンのタイプがどちらも無効化される
・メタモンにコピーされると負け確定
これらにはシーズンが終わった今でも悩んでいます。ダイマックス時の技選択は、取り巻きで削りながら徐々に一貫を取っていくことで対策としました。
サポート役として一番使い慣れていて信頼している②「オーロンゲ」も続投。
相方の禁伝には、ゼクロムの苦手な地面系統に一方的に強い③「カイオーガ」を採用。壁展開のコンセプトに合うよう残飯瞑想型とした。
伝説を実質3体使えるようになる、入れ得ポケモンの④「メタモン」も続投。
「ロンゲ+オーガゼクロムメタモンから2体」を基本選出とした。
オーガゼクロムでは重いのが、ゼルネアスや『ランドザシアンラキヌオー』という並び単位で選出じゃんけんとなるため、それらの並びと広く浅く削りを入れられる枠として⑤「メタグロス」を採用。
最後にオーガゼクロムに100%出てくるナットレイやラキヌオーがあまりにも不愉快だったので、嫌々ではあったが⑥「ゴチルゼル」を採用し、完成。
【個体解説】
ゼクロム@命の珠 特性:テラボルテージ
調整:陽気AS252 B4
技構成:ドラゴンクロー/雷撃/Wウイング/気合い玉⇔竜の舞
破壊神。
このポケモンは初手ダイマをするよりもつついて相手を削り、一貫が取れたところでダイマックスを切るのが強い。
技構成は、竜・電・飛技はゼクロムの性能を引き上げるために確定だと思っているが、竜の舞と気合い玉は選択。個人的にはダイマ枠にはウォールを持たせたいので、竜舞の方がいいとは思うがナットレイに勝てなくなるので格闘技も欲しい。
素で撃つ場合はボディプレより気合い玉の方がダメージが出ることは覚えておきたい。
ゼクロムは技選択が難しいことで有名だが、メタモンを控えに置いておくことで地面にサンダー、ザシアンにドラグーンを撃つことも一応は正当化できる。
渋い顔でカッコいいエフェクトの技を出すのに、ガニ股猫背なところがかわいい。
オーロンゲ@光の粘土 特性:悪戯心
調整:腕白H244 A4 B252 D4 S4(キョダイ個体)
(調整意図:HBベースでオーロンゲミラーで上から動けるように。)
技構成:光の壁/リフレクター/挑発/イカサマ
サポート役ポケモンの中で一番信用している。
この微妙な調整は、全く同じ技構成のオーロンゲミラーで一度だけ活きた。なんと壁下のイカサマで確定30発。
超火力の抜群技(巨獣斬、メテドラ、ダイナの毒技、ゼルネの妖技等)とイベルやサンダー等の珠特殊技以外は壁がなくとも1発は耐えられるため、
イカサマが等倍以上で入る物理ATと初手で対面した時は、壁ではなくイカサマから入った。"どうせ壁貼るんでしょ"と舐めて剣舞するランド等を一撃で粉砕できる。
初手ロンゲ読みザシアンが80%以上の確率で出てくるが、身代わり剣舞ザシアンにもリフレクター→イカサマで全対応できる。むしろ剣舞してくれれば壁下のメタモンでコピってゲーム終了なのでアド。
以前にも書いたが、このポケモンの最も優秀な点は、「悪戯心挑発が効かないのに悪戯心挑発ができるところ」。幾度となくラグカバラキナットを止め、後述するゴチルゼルの餌にしてくれました。ルギアジガルデに積ませないのもgood。
何かあった時のために一応ダイスープを飲ませた。
一回だけダイマックスする機会があったが、眠りは引けなかったので無意味だった。
見た目おっさんなのにくびれがワンピースの女性キャラ並みでスタイル抜群(?)
カイオーガ@食べ残し 特性:雨降らし
調整:臆病H228 B188 S92
(調整意図:H実数値204=身代わりが地球投げ耐え
S:準速80族+2
余りB:A222ザシアンの+1ワイボ確定耐え、
技構成:身代わり/瞑想/熱湯/冷B
クッション兼特殊エース。
HBオーガはナットレイも焼けば起点にできるのがバグすぎる。
ゼクロムが隙を見せやすい地面タイプを一方的にカモる。トリトドンや火力のない貯水ガマゲロゲ等で対策している気になっているパーティに刺さった。
技構成は電気技を切っているが、カイオーガミラーぐらいでしか撃つ場面が思い付かないので困らなかった。カイオーガミラーはこちら視点ではゼクロム引きが安定となる。
積まないと雨ダイストリームでもザシアンを落とせないので、ザシアン以外の対面で1瞑想はしておきたい。
メタモン@気合いの襷 特性:変態
調整:呑気HB252 D4(S最遅)
(調整意図:ラス1メタモンミラーで後攻を取り、特性を発動させたくない+悪あがきダメージを最小限に抑えるため)
技構成:巨獣斬/ブリザードランス/ジオコントロール/アストラルビット
3体目の禁伝。
オーガゼクロムの通りが悪い時は相手の伝説をコピーすると良い勝負ができるため採用。
壁で耐久を底上げすることで、同速勝負となることも合法になる。同速勝負に負けることが敗北に直結するのは「襷が削れた状態で黒バドをコピーする」ぐらいだったので、黒バドをコピーする際は襷を温存できるように心がけた。
最初は弱そう過ぎて信用できなかったが、使えば使うほどやめられなくなりました。
調整:勇敢HA252 B4(S個体値31)
技構成:バレパン/地震/冷パン/草結び
諸説枠。
この枠は「ゼルネ入りに出せる鋼」&「メタモンストッパー」を探していたところ、"ナットレイより雑に投げても強そうじゃね?"という安易な気持ちで選んだ。
しかし実際の使用感としては、「弱い者いじめ(ゼルネザシアンランドヌオー等)は出来るが、強い者(水系統の高耐久ポケ、炎霊等)には何もできない」という感じだった。なによりどの技も絶妙に火力が足りない。今思えばナットレイでよかった気がする。
持ち物はvsランド場面で相手視点は見えない切り返しになる「シュカのみ」。
技構成は、ザシアンに撃つ地震、ランドに撃つ冷パン、タイプ一致&先制技のバレパン、水地面勢に撃つ草結びとした。
グロスザシアン対面で相手が取る行動は3通り。
⑴ヌオーに引く←草結びで対応可能
⑵インファイト←地震バレパンで処理可能
⑶炎の牙←地震バレパンで削って後続で処理
このように67%でこちらが有利な勝負には出来る。
はっきり言って強かったとは言い難いが、ランドゲロゲザシアンを3タテしてくれた試合もあったのでなんとも言えない。
ゴチルゼル@カゴのみ 特性:影踏み
調整:穏やかH236 B12 C4 D252 S4
技構成:挑発/コスパ/眠る/アシパ
オーガゼクロムに必ず来るトドンナットその他ストレスフルなポケモンたちを嵌める枠。
イベルダイナにも出したいのでHDベースとした。
最終盤は相手を分からせるためにめちゃくちゃ出しました。
しかし相手の技選択やターン管理、急所被弾のタイミングまで考慮すると普通に負けもあるので、実際の勝率は50〜60%といったところ。
選出画面で出すか出さないか考えるところから既に難しく、うまく使いこなすことが出来ませんでした。嫌なポケモンの対策として入れたつもりが、自分で自分の首を絞めていた気がします。
【基本選出】
こちらのエースで圧をかけていき、倒されたらメタモンでパクるだけの一方通行の展開構築です。受け寄りの構築が相手で、耐久レースになりそうなら壁ゴチルを通していきます。
vsザシ黒バド…五分。ロンゲ+オーガゼクロムメタモンから@2
vsイベザシ…有利寄り。ほぼザシアンが初手に来るのでメタモンでカモる。イベザシラキヌオーのような並びだと、ヌオーも必ず出されるのでゴチルでキャッチすると100%勝てる。
vsホウオウ黒バド…五分。ゼクロムメタモン@1。大概ゲロゲトドンナットが同居しているのでゴチルを出す場合はメタモン必須。
vsルギアジガルデ、ホウオウジガルデ等…負けた記憶がないレベルで圧倒的有利。ただ相手にメタモンがいる時はオーガをコピーさせてゼクロムで倒す立ち回りを意識したい。
vsゼルネ入り…ゼクロムメタモンメタグロス。不利寄り。ヌケニンが同居しているとゼルネをコピっても勝てないのでゼクロムゼルネ対面はヤンキーつっぱしていた。
vsイベルネクロ…オーガゼクロムがどちらも通るのでかなり有利。
vsイベルダイナ…メタモンゴチル+オーガorゼクロム有利寄り。時間いっぱい使ってゴチルでダイナを倒せば、ダイマゴチルをイベルタルは3ターンで倒せないので、イベルがいてもゴチルは出したい。
初手にダイナが来やすいので、型をメタモンで判別し、アタッカーなら居座り、耐久ベースの弱そうな型ならゴチル引きで勝ち確定。
vsディアルガ、レシラム、キュレム等…最速キュレムと耐久ディアルガは無理。レシラムは物理特殊両方存在するため全対応は出来ない。物理は意地竜舞、特殊は最速個体が少ないことを考えると、ゼクロムベースでゴリ押す方がまだなんとかなる。
【キツいポケモン】
今回も明確な回答を用意できませんでした。弱すぎる。禁伝よりナットレイがしんどい。
【戦績】
TNぶらっきい
最終201位(最高76位(7月下旬辺り))
最終レート1915
TNモンブラン
最終 オゾン層
最終日夜までは両ROM1900前後で戦えていたが、「このターン急所で負け」というゲームが4連続で引いてしまい絶望の深淵へ。これもまた壁展開の宿命。
【課題】
禁伝以外の4体がサポート寄りばかりなので、オーガゼクロムが通らないと負けに直結することが多く、構築全体のパワーの偏りが否めませんでした。
受けることばかり考えず、全員が強い構築を考えていきたいです。
禁伝環境もいよいよ大詰め。来月からは幻解禁ということで剣盾のランクバトルは今月で辞めることになると思っているので、最後は悔いなく終われるように頑張ります。
【Special Thanks】
・いつも相談や練習相手になってくださるHATさん
・どこの馬の骨とも分からん僕の構築相談に乗ってくださったはっしーさん
・対戦してくださったみなさん
よくYouTubeや Twitterで見る有名強者の方とも戦えて、本当に楽しかったです。勝てば自信になり、負けても勉強になりました。本当にありがとうございました。